同人詩誌「きょうは詩人」最終号校了

同人詩誌「きょうは詩人」37号の編集が終了しました。この号をもって会は解散いたします。理由は簡単で、マンネリになってしまったのです。私はいつでもこうなのですが、ある時点までくると息苦しくなってくるヒトで、最後まで忠誠を尽くした詩誌がありません。自慢しても仕様がありませんが。次はどうするか、ほとんどアテがありません。もうオバアサンなのでぼーっと本を読む毎日もいいかな。シェークスピアを全巻読み返すとか、いや、柳田国男にしようか。どうしてこういう時、詩人を思い出さないのだろうか。ぐずぐず考えているうちに夜がきて、すやすや眠る。「きょうは詩人」37号は間もなくできますので、お手元に届けます。ちょっと面白いページもありますので(詩デハナイ)待っていてください。

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九月、大好きです

九月が好きなのは昔からなので、きっと夏休みが退屈だったのでしょう。家庭は平凡でよくも悪くもなく、どこへ行くのも面倒くさかったし、ま、本ばかり読んでいましたね。ジッド、カミュ、サルトルが流行っていたのに、難しくてよく分からず、こっそり中勘助の「銀の匙」を愛読していました。ずっとのちの日、福岡の樋口伸子さんと意気投合する仲となり、「子どもが生まれたら銀の匙の女の子おけいちゃんと同じ蕙子って名付ける気分だった」なんてくだらないことまで喋った。しかし私の同級生で蕙子って名前を子どもに付けた人はいなかった。私たちが子どもを産んだ時代は漢字制限が多くて蕙なんて文字は使えなかったのである。今はどうなんだろう。

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敗戦記念日

小学校4年の夏、疎開先の栃木県で敗戦を迎えました。大家さんの家に集まり、疎開者たちと敗戦の言葉を聞きました。もちろん天皇の言葉は難しくて何を言っているのかまったく分かりません。ただひとつよく覚えているのは、今夜から空襲がないのだということだけです。それでも私は20年くらいの間、サイレンが鳴るとグーッと胃が痛くなったものでした。空襲を経験した人はみんな同じではないでしょうか。

それでも東京の家が爆撃に遭わず、比較的早く自分の家に戻れた、幸運な一家でした。いまでも当時疎開した時の人々とは本当の親戚より親しくおつきあいをしています。

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8月半ば

6月に粒来哲蔵さんのご逝去を知りました。「読売新聞」を購読していた妹がすぐ新聞記事を切り抜いて持ってきてくれたのでした。私が最後におめにかかったのも粒来さんが読売文学賞を受賞された日で、授賞式に招いていただいたので喜び勇んでお祝いにでかけたのでした。思ったより詩人の出席者が少なかったので、「あなたはどういうお知り合いなのか」と不思議がられたのを覚えています。思えば確かに私はあまり粒来さんと関係のない所で詩を書いていたなあと思います。人間て変な所で惹かれあい、変なところで別離しあうものですね。読売文学賞の日、二人で撮っていただいた、大判の写真を、勉強机の前にかざり、追悼の気持ちとしています。この壁は私の大切なものだけ飾る場所で、一番好きな清宮質文の版画「夜明け」と「入日」が架けてあります。清宮さんの絵を買う時、まだお元気だった鶴岡善久さんに画廊を紹介していただいたのも遠い思い出になってしまいました。のちの日、鶴岡さんは画廊からお礼として清宮さんの大きな画集を贈ってもらったのだそうです。めでたし。

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もう7月ですね

どうもなかなかパソコンが身につかず、よろよろと書く有様です。長らくご無沙汰した間に貴重な本(もちろん詩書というべきものです)が出版されました。樋口伸子さんの書評集「本の瓶詰」(書肆侃々房)については先に触れましたが、一人一人著者の大切な部分にさりげなく触れていく、決して長々しくない紹介に感嘆するばかりです。

手元には「明峯明子全詩集」があります。明峯さんは2002年に87歳で亡くなられました。実に静かな詩人で、北村太郎さんの愛弟子と言ってよい人です。生前3冊の詩集を上梓されましたが、このたびご長女の晶子さんが全詩集として一冊にまとめられました。先の3詩集には未収録の作品も多いうえに、隠れた愛読者も多い詩人なので、ご一読勧めます。花神社刊。

私はあまり「新し好き」ではないので流行の本というのはほとんど読まず、書棚からぼろぼろの愛読書を引っ張り出しては(ジッドとかトルストイとか)読むたびにほれぼれしているヒトです。ところが先日、妹が学術書を買っている傍で退屈して待っていたら、すぐ横に堆く積んである本があります。あまり退屈なので「これください」とやけになって一冊買ってしまいました。買ってから気がついたのですが又吉直樹の「劇場」でした。あんまり面白くて一晩中読んで朝になってしまったテイタラクです。それを又、詩人壱岐梢さんに喋ったら、すぐ同作者の「火花」をプレゼントしてくれる幸運。みんな文学に熱心なので、私のような行き当たりばったりの人間は恥じ入るばかり。

さて、最近魅力的な詩集を沢山読んだので、列挙しておきます。まず先の壱岐梢さんの新誌集「一粒の」、佐藤洋子さんの「海の落とし子たち}、秋山基夫さんの「月光浮遊抄」、水こし町子さんの「いくつもの月」。92歳になって処女詩集を出された秋島芳恵さんの「無垢な時間」。若い人と思われる中陣英子さんの「夢に見し木の名前を知らず」など。次の機会に書かせていただけたらと思ってます。

 

 

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