詩人クラブアンソロジーについて

詩人クラブでは二年ごとに会員のアンソロジーを出版しています。ブックデザインは近年、故天彦五男さんが担当しておられましたが、彼の遺言により、その後私がブックデザインに関わることになりました。と言っても私はデザインができるわけではないので、挿絵に使わせてもらう絵画作品を選んだり、アンソロジー全体のデザインを友人に依頼したり、という雑役をさせていただいています。今回が2冊目の仕事となりますが、絵は伊藤研之氏の画集から選ばせていただくことになりました。画家はすでに故人ですが、やわらかな美しい色調の画集を樋口伸子さんから贈っていただいたことがあり、折に触れ楽しんでページを繰っていたものでした。まさかこのような形でお世話になるとは夢にも思っていなかったので感慨しきりです。画家については追ってこのページでご紹介します。

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6月2日

なぜかこの一ヶ月、古いホームページを見たという人(もちろん未知の)から画集の注文が多くなり、そうだ、まだ誰にもリニューアルしたアドレスを知らせてなかったと気付く。古いほうはフェルナン・クノップフの表紙。新しいのはゾンネンシュターンの表紙。古いほうを消去すればいいだけのことですが、さてどうやって消去すものか、なんてぐずぐずしていたわけ。

2日の朝、新しいアドレスを印刷、古い名刺に張り付けて、現代詩人会の「 日本の詩祭2012」に出かける。H氏賞、現代詩人賞の授賞式に出席できた。休憩時間に知人たちに上記の名刺を配り、退出。外せない用事があるので、岡山から上京、出席されていた苅田日出美さんと途中退場してしまったということで、なんとなく中途半端な一日。

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5月までの仕事、忘れごと

6月になってしまいました。先のブログに書き忘れていたことが2、3ありました。2月に私の尊敬する詩人粒来哲蔵さんがお詩集「蛾を吐く」によって読売文学賞を受賞されました。お招きをいただいたので、めったに外出できない私が晴れ姿を見たくて喜んで駆けつけました。 読売文学賞受賞式なんて一度もいったことがないのでびくびくしていましたが、詩人の参会者は大変少なく、返って気が楽でした。粒来さんと二人で写真を撮ってもらいましたが、粒来さんはほとんどうしろ向きで、私はとてもふくらんで撮れているので、こっそり書斎に掛けることにしました。もうひとつはやはり2月に詩人クラブ賞の選考委員をつとめました。詩集の基準というのは「あってなき」ようなものなので、とても苦しい思いをしました。一色真理さんの詩集「エス」が多数票を得て受賞。タイトルの示すとおり、フロイトのいう意識下を旅していく父と息子の葛藤を詩に昇華させた傑作です。昨年度の詩集の中で私が魅せられたものの筆頭でした。他の詩集賞の選考言の中で、鈴木ユリイカさんが私とほぼ同じことを書いていられたので、とても嬉しく、喜び一入です。

大西和男さんの記念冊子を作るべく1月以来、彼の蔵書を資金のために販売していました。ずいぶんと貴重な詩書がたくさんあり、私がお預かりした400冊はかなり売れてしまいました。約100冊が残っていますが、5月をもって一応この仕事を終わります。もしもご希望の方がおいででしたら、残部のカタログをご請求ください。

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5月までの主な仕事

まず一月、現代詩人会のお正月ゼミでドイツの画家、リヒャルト・エルツェについて90分喋る仕事。日本にはほとんど知られていない画家ですが、なぜか「笑っていいとも」の番組から私に問い合わせがあった画家で、知る人は知っているんだと感心した記憶があります。月末には「読売新聞」に芥川喜好さんが大西さんの追悼記事を書いてくださり、大西さんを愛していた一同、ただただ感激でした。2月からは大西さんを偲ぶ冊子を作る相談で明け暮れ、なにをしていたかほとんど記憶がありません。星野元一さんの文庫詩集のため解説文を書くこと、詩を何篇か書くこと、嵯峨信之全詩集のしおりに私のエッセイが再録されたこと、締切を大幅に超過してから画家ボッシュについてなんとかエッセイをまとめたこと、ボッシュの絵の中に登場する赤マントの怪鳥がイスカだと知ったこと、イスカって本当にいる鳥なんだと初めて知ったこと。そんなことがザーッと頭をよぎるだけです。ひたすら忙しかった!

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2012年5月29日

今年始めからブログをやってみるつもりでしたのに、元旦から親しい友人大西和男さんが亡くなってしまい、ショック状態でブログどころではなくなってしまいました。本日、やっと気を取り直し、この新しい仕事?に手をつけました。よろしくお願いします。

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