「きょうは詩人」34号

同人詩誌「きょうは詩人」34号が出来上がりました。同人それぞれが手分けして発送しています。

今号は私、鶴岡善久さんの長い闘病からの復帰を祝って喜びの詩を書いたので、かなりはちゃめちゃな打ち明け詩ですが、まじめに読んでやってください。34号の執筆者は長嶋南子、苅田日出美。古谷鏡子、鈴木芳子、福間明子、伊藤啓子、吉井淑,万亀佳子(順不同)。今号のお客様は文梨政幸さん。旭川の「青芽」同人。私の好きな詩人です。表紙はベルギーの画家デルヴィル、やや晩年の絵で飾りました。彼の代表的な絵は、神秘性の強い特異なものなので、穏やかな我らが詩誌にはちょっと不向きかも、と思っての選択です。

暑いのと台風上陸で外出は遠慮して、本をむさぼり読んでいます。特に選んで読むわけではなく、手に触ったものから。長谷川四郎、クレーマーの「聖婚」、詩集では心に残ったものとして服部誕「おおきな一枚の布」、赤木三郎「ふりしぼられる 手」。やはり詩集の優れたものを読んだ時が一番嬉しい。

まもなく出る詩書として、坂多瑩子詩集「こんなもん」、長嶋南子エッセイ集楽しみにお待ちください。

 

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2016年8月

東京凄い暑さです。遙か昔ですが娘が高校受験を眼前に控えた夏をゆくりなくも思い出してしまいました。冷房機が無い家だったので、猛暑の中、宿題のテーブルクロス制作を手伝ってやったため私の眼は黒い斑点が飛ぶようになってしまいました。全治するのに数年かかりましたっけ。あの夏を思い出すいまの暑さで、但し冷房機の前にへばりついています。勇を鼓して美術展だけは見歩き、本だけはカタキのように読んでいます。「西遊記」全巻を読破する気だったのですが、うずたかい文庫版を前にしたら読まない先に眼が痛くなり危険なので、やや一般向きのほうに換えました。こういう奇想天外な冒険物語はやはり中国のような広大な土地を持つ国で生まれるのだなあと呆れて読んでいました。

美術展は前述した「ルノアール展」(初日近くに見たので、予想ほどは混雑したいなかった)のあと、おなじ美術館で「ヴェネツイア・ルネサンスの巨匠たち展」と横浜美術館「メアリー・カサット展」に足を運んだ。「ヴェネッア」は古典なのでとても空いていたが、イタリアに行ってもなかなかまとめてみられないテイントレットやテイチアーノをゆっくり見ることができて有難かった。。メアリー・カサットのほうは炎暑の中を辿り着いたせいもあって、印象がはっきりしない。横浜美術館は常設に私の好きな作品が多く、いつも楽しみに行く場所である。

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続けて、7月26日

久しぶりなので、続けてご報告までに。7月24日、同人詩誌「きょうは詩人」34号の初稿校正を長嶋南子編集長と終了しました。今号のお客さんは北海道の詩人文梨政幸さんです。文梨さんは詩誌「青芽」同人、主宰の富田正一さんの片腕といってよい詩人です。かって私の親友故坂本つやこさんと長嶋さんがそれぞれ小熊秀雄賞受賞のおり介添え役でくっついていった私が親しくなった優れた詩人です。先日私は詩誌「言葉」「六分儀」を共にした詩友鶴岡善久さんから奥様の遺稿句集「ゆふすげの花」いただきました。この清らかな句集を読んでいたら、急に溢れるように詩のようなものが出来て、そのまま「きょうは詩人」に載せました。ほんとうに現実のままですが、この頃かってのように霞がかったもうろうとした詩を書かなくなったので、時々、ほんとうのことのほうが夢なのではないかと首を傾げる一瞬があります。

夜は山のように積んだ本を手当たり次第読んで寝ます。ほとんどのものが再読ですが、かって熱中したジイドといえども記憶からすっぽり抜けているものもあり、シムノンの「雪は汚れていた」などは大学で読まされたのですが、こんなきわどい小説、どうして学校で読ませたのか、不思議です。

最近、田中武、伊予部恭子さんたちが創刊した「ぼうろ」の発展を嬉しく思っています。

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しばらくでした

長らく近況を書けずにおりました。悪いことがあったわけではありません。身辺慌ただしく雑用がある日々でしたが、詩と雑文を書くのがやっとで、ああ、老いぼれたのだと実感しています。「孔雀船」88号にいつものように美術随筆を寄稿しましたが、改めて読むと、いかにも慌ただしい雑文になっていて反省しきりです。レオナルド・ダ・ヴィンチについて書いたのですが、たったひとつ彼の最晩年の作品「洗礼者ヨハネ」の画像を載せることができたこと。大切なダ・ヴィンチ画集から1ページを恐る恐るはがして印刷してもらいました。洗礼者ヨハネは、たぶんこんな美青年ではなかったろうと私は思っていますが、ルーブル美術館に行くたびに、ほれぼれと眺めていた絵です。

6月に日本詩人クラブ主宰の絵画展、最終日に、絵についてのお話を頼まれ、出かけました。時々、人名や書物のタイトルが思い出さなくなる近頃なので、最後のご奉公と思って、あまり喋ったことのないニカラグアの素朴画について語らせていただきました。農業や漁業に携わる素人の作品を、ずいぶん昔、私が画集にまとめたことがあります。その折のドンチャン騒ぎの話題です。話し終わって帰宅したら、夕刊に「ニカラグア」という文字があります。まさか私の話が新聞種になったんじゃあ無いよね(アタリマエ、さっき喋ったことが夕刊にどうやって載るのよ)。それはパナマ運河とニカラグアの水路が合流したという記事でした。もう遠くなっていたニカラグアが急にまたご近所になったようで嬉しかった一日です。

 

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ご無沙汰しました

長らくご無沙汰いたしました。1月は10年ぶりに風邪をこじらせ10日間も寝込んでしまいました。喉を痛め声が出ないので、電話もかけられず往生してしまいました。やっと回復したところで「詩人クラブ賞」の選考日となり、何はともあれ無事に選考委員の役目が果たせほっとしました、静かで澄んだ詩の境地を開かれた林嗣夫さんの詩集「そのようにして」が受賞、喜びひとしおです。その折、同じく選考委員だった大掛史子さんから「忘れられた詩人の伝記、父・大木惇夫の軌跡」(宮田毬栄著)をお借りすることができ、夢中で読みふけつてしまいました。本年度の読売文学賞受賞の一冊です。私は不勉強で、実のところ大木惇夫の詩を読んだことがなかったのです。ただ一度だけ、母が私に「大木惇夫の詩があったら見せておくれ」と言ったことがあります。母は亡くなってすでに十五年が経ちますのでずいぶん昔のことです。その時、昭和4年に出版されたアンソロジー二冊(もちろん母が若き日に買った本です)を調べてあげたのですが、それには掲載されていなかったのでした。私が揃えている詩人アンソロジーには全く名前を見ないので、何となく母のために、この本を読んで母の供養をしてあげたかったのでした。この本については改めてかきたいと思っています。

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