もう年末ですね

同人詩誌「きょうは詩人」を読んで」くださる、ごく少数のお友達。とても有難いと思っています。始まって以来初めて今年は一年に⒉冊しか発行ができませんでした。次号は来年1月半ばの発行になってしまいます。一重に私の現実生活での多忙、老化によるのろま化?のせいです。

この11月、12月はすでに書いたことの他に雑多なあれこれがありました。クラナッハ展に1日早く出かけてしまい、仕方なく「ゴッホとゴーギャン展」を見たこと。大感動してしまったこと。翌日見たクラナッハは会場がいやに暗くて、辛かったこと。何度かスイス、ドイツ、オーストリアで見た時、クラナッハはもっと美しかったような錯覚を起こしたこと。その帰路、メンデルスゾーンの音楽会に行ったけど、迷子になってしまい、上野の町をくたくたになるまで歩いてしまったこと。やれやれであります。

大変遅れてしまった「きょうは詩人」35号の編集。寄稿していただく赤木三郎さんに「すぐ書けますか」なんて無礼な注文をだし、そのとおりすぐ書いてもらいました。みっともないことの連続です。

お会いしたことはないけれど、清らかな詩の書き手、伊藤悠子さんの詩集「まだ空はじゅうぶん明るいのに」が今年度の花椿賞を受賞されました。私は彼女の第一詩集「道を 小道を」の時からの愛読者なので、喜び勇んで授賞式にでかけました。伊藤さん、おめでとうございます。ただし私はクリスマスで賑わう銀座のど真ん中で、またまた迷子になり、長嶋南子さんに助けられてやっと会場に辿り着くていたらく。自己嫌悪しきり。

疲れ果てて、ある夜、読みそびれていた書物のなかから横光利一の「夜の靴」を引っ張り出して読みました。作家最晩年の作品です。第二次大戦の終わった敗戦の年、山形の疎開先での日記ふうの小説です。身にしみて感動してしまい、どうしてこの本を(読みもせず)持っていたのか、しばらく考えていました。そうだこの本はずーっと昔、嵯峨信之さんが「買ってはみたけど、持って歩くのが面倒になった」と言って、横を歩いていた私にくれたのだった。それからしばらく後、嵯峨さんと子どもっぽいケンカをして、「夜の靴」を書棚の奥へほっぽりこんでおいたのだっけ。嵯峨さん、ありがとうございます。

 

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久しぶりの旅

なんと5年ぶりに旅にでました。新幹線の乗り方を忘れていて、「誰か新横浜まで付いてきてくれない」と頼んだのですが誰も付いてきてくれず、とぼとぼと早起きをして一人で出かけました。全く難なく新横浜に着いたのはいいけれど、余り時間をたっぷりみて出たため、駅で1時間も待つことになり往生しました。岡山到着。苅田日出美さんご夫妻が待っていてくださり、一路横溝正史疎開先住居跡へ。倉敷市とは言え、とても山奥です。私は横溝正史さんのご長男横溝亮一さんにメンデルスゾーン画集を出版にあたり大変お世話になったことがあり、ろくにお礼も言えないうちに亮一先生が亡くなってしまったので、せめてものお礼に、この旧居に行ってみたかったのです。

旧居は近辺の人々がボランテイアでお世話をみているとのこと。亮一先生にお世話になったいきさつを、恥ずかしいけど述べることになってしまった。柿やらお菓子やらごちそうになってしまい、恐縮しながら、とても嬉しかった。お祭りの折には大勢の見物で賑やかなのだろうが平日だったので、辺りはしんと静かで素晴らしい時間だった。

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11月1日

10月にあったこと。長嶋南子さんのエッセイ集「花は散るもの 人は死ぬもの」(花神社刊)、坂多瑩子さんの詩集「こんなもんん」(生き事書店刊)がともに大変好評だったこと。共にながい年月、私の書斎で勉強しあった仲間なのでうれしかった。

10月30日、仙川で新川和江さんの「愛の詩人新川和江の世界」という催しがあった。私は家庭の事情でここ3年、ほとんど詩人の会合に出向けなかったので、久しぶりに詩人の皆さんに会うことができ、楽しい一日だった。なによりも新川さんご自身による詩の朗読が聞けて充実した会だった。3年ぶりに未知の場所に出かけたので、帰るなり両足がけいれんを起こし七転八倒の騒ぎを演じた。ああ、私はばあさんになったのだと納得がいった。

11月。そんな騒ぎを起こしたというのに、5日には岡山に横溝正史の記念の場所を見たく、苅田日出美さんにご無理を願って出かけることになった。けいれんを治す薬をバッグに詰め込んだりしている。新幹線の中ではトレヴァーの「異国の出来事」を読む予定。この本は樋口伸子さんが新聞紙上で魅力的な読書案内を書いているので期待している。

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9月になって

9月になってしまいましたね。月日の経つのがいやに早く感じるようになりました。私の住む町は文化的なように思われていますが、書店が流行のものしか置いてなくて、困ります。昨日三越本店の書籍部に行き、思いがけず「石原吉郎セレクション」(柴崎聡編)岩波文庫が出版されているのを見つけ買ってきました。これから読むところ。私は2万冊の蔵書に埋もれて暮らしているので、なるべく詩書以外の本は買わないように努力しています。蔵書の中に結構忘れ果てているものがあり、グレアム・グリーンの「拳銃売ります」なんか初めてのように読んだりしています。

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「きょうは詩人」34号

同人詩誌「きょうは詩人」34号が出来上がりました。同人それぞれが手分けして発送しています。

今号は私、鶴岡善久さんの長い闘病からの復帰を祝って喜びの詩を書いたので、かなりはちゃめちゃな打ち明け詩ですが、まじめに読んでやってください。34号の執筆者は長嶋南子、苅田日出美。古谷鏡子、鈴木芳子、福間明子、伊藤啓子、吉井淑,万亀佳子(順不同)。今号のお客様は文梨政幸さん。旭川の「青芽」同人。私の好きな詩人です。表紙はベルギーの画家デルヴィル、やや晩年の絵で飾りました。彼の代表的な絵は、神秘性の強い特異なものなので、穏やかな我らが詩誌にはちょっと不向きかも、と思っての選択です。

暑いのと台風上陸で外出は遠慮して、本をむさぼり読んでいます。特に選んで読むわけではなく、手に触ったものから。長谷川四郎、クレーマーの「聖婚」、詩集では心に残ったものとして服部誕「おおきな一枚の布」、赤木三郎「ふりしぼられる 手」。やはり詩集の優れたものを読んだ時が一番嬉しい。

まもなく出る詩書として、坂多瑩子詩集「こんなもん」、長嶋南子エッセイ集楽しみにお待ちください。

 

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