続けて、7月26日

久しぶりなので、続けてご報告までに。7月24日、同人詩誌「きょうは詩人」34号の初稿校正を長嶋南子編集長と終了しました。今号のお客さんは北海道の詩人文梨政幸さんです。文梨さんは詩誌「青芽」同人、主宰の富田正一さんの片腕といってよい詩人です。かって私の親友故坂本つやこさんと長嶋さんがそれぞれ小熊秀雄賞受賞のおり介添え役でくっついていった私が親しくなった優れた詩人です。先日私は詩誌「言葉」「六分儀」を共にした詩友鶴岡善久さんから奥様の遺稿句集「ゆふすげの花」いただきました。この清らかな句集を読んでいたら、急に溢れるように詩のようなものが出来て、そのまま「きょうは詩人」に載せました。ほんとうに現実のままですが、この頃かってのように霞がかったもうろうとした詩を書かなくなったので、時々、ほんとうのことのほうが夢なのではないかと首を傾げる一瞬があります。

夜は山のように積んだ本を手当たり次第読んで寝ます。ほとんどのものが再読ですが、かって熱中したジイドといえども記憶からすっぽり抜けているものもあり、シムノンの「雪は汚れていた」などは大学で読まされたのですが、こんなきわどい小説、どうして学校で読ませたのか、不思議です。

最近、田中武、伊予部恭子さんたちが創刊した「ぼうろ」の発展を嬉しく思っています。

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しばらくでした

長らく近況を書けずにおりました。悪いことがあったわけではありません。身辺慌ただしく雑用がある日々でしたが、詩と雑文を書くのがやっとで、ああ、老いぼれたのだと実感しています。「孔雀船」88号にいつものように美術随筆を寄稿しましたが、改めて読むと、いかにも慌ただしい雑文になっていて反省しきりです。レオナルド・ダ・ヴィンチについて書いたのですが、たったひとつ彼の最晩年の作品「洗礼者ヨハネ」の画像を載せることができたこと。大切なダ・ヴィンチ画集から1ページを恐る恐るはがして印刷してもらいました。洗礼者ヨハネは、たぶんこんな美青年ではなかったろうと私は思っていますが、ルーブル美術館に行くたびに、ほれぼれと眺めていた絵です。

6月に日本詩人クラブ主宰の絵画展、最終日に、絵についてのお話を頼まれ、出かけました。時々、人名や書物のタイトルが思い出さなくなる近頃なので、最後のご奉公と思って、あまり喋ったことのないニカラグアの素朴画について語らせていただきました。農業や漁業に携わる素人の作品を、ずいぶん昔、私が画集にまとめたことがあります。その折のドンチャン騒ぎの話題です。話し終わって帰宅したら、夕刊に「ニカラグア」という文字があります。まさか私の話が新聞種になったんじゃあ無いよね(アタリマエ、さっき喋ったことが夕刊にどうやって載るのよ)。それはパナマ運河とニカラグアの水路が合流したという記事でした。もう遠くなっていたニカラグアが急にまたご近所になったようで嬉しかった一日です。

 

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ご無沙汰しました

長らくご無沙汰いたしました。1月は10年ぶりに風邪をこじらせ10日間も寝込んでしまいました。喉を痛め声が出ないので、電話もかけられず往生してしまいました。やっと回復したところで「詩人クラブ賞」の選考日となり、何はともあれ無事に選考委員の役目が果たせほっとしました、静かで澄んだ詩の境地を開かれた林嗣夫さんの詩集「そのようにして」が受賞、喜びひとしおです。その折、同じく選考委員だった大掛史子さんから「忘れられた詩人の伝記、父・大木惇夫の軌跡」(宮田毬栄著)をお借りすることができ、夢中で読みふけつてしまいました。本年度の読売文学賞受賞の一冊です。私は不勉強で、実のところ大木惇夫の詩を読んだことがなかったのです。ただ一度だけ、母が私に「大木惇夫の詩があったら見せておくれ」と言ったことがあります。母は亡くなってすでに十五年が経ちますのでずいぶん昔のことです。その時、昭和4年に出版されたアンソロジー二冊(もちろん母が若き日に買った本です)を調べてあげたのですが、それには掲載されていなかったのでした。私が揃えている詩人アンソロジーには全く名前を見ないので、何となく母のために、この本を読んで母の供養をしてあげたかったのでした。この本については改めてかきたいと思っています。

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10月まで(2015)

平塚美術館で始まった「画家の詩、詩人の絵」展をみてきました。古賀春江、まどみちお 三岸好太郎 松本竣介 私には懐かしい絵が多くぐるぐる三回も巡り歩き、観客が少ないので、係員に怪しまれないかと心配になったくらい。展覧会の感想は「孔雀船」次号に書きました。

同人詩誌「きょうは詩人」次号には、久しぶりに記憶によみがえった北森彩子さんのための詩を書きました。「音楽の友社」編集部から彼女の版権継承者について問い合わせがあったので。大昔、私が出していたささやかな個人誌「NOAH」に載せた彼女の詩が作曲されたのだそうです。とてもうれしかった。

最近、読んだ詩書の中で、心に残ったもの。「氷菓とカンタータ」(財部鳥子)「艸の、息」(松岡政則)「そのようにして」(林嗣夫)「えちうど鏡のなかの音楽」(赤木三郎)「自画像のための忠実な画布」熊沢加代子「詩人島朝夫の軌跡」(遺稿集)「江戸おんな歳時記」(別所真紀子) それぞれ多岐にわたる意味で私にはっ刺激がありました。

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お詫び

長らくパソコンの具合が悪く、通信が書けませんでした。猛暑の最中ですが、元気にしていますのでがんばります。美術展だけは暑くてもトコトコと見にいきました。待ちに待っていたマグリット展、詩誌「孔雀船」にも書きましたが、待望の「ゴルコンダ」、やっと実物を目にすることができました。私はベルギーに行くチャンスが多かったので、マグリットの絵はほとんど見ていると豪語していたのに、なぜか「ゴルコンダ」はお目にかからずじまいでした。なんまいかのバージョンがあるうちの一枚です。あんまり期待し過ぎたせいか、展示方法がいまいちのせいか、なんだか拍子抜けがして帰宅。よく熱中症にならなかったと思う日に上野でヘレン・シャルフベックの展覧会を観ました。フィンランドの女性画家で、もちろん全く未知の絵でしたが、淋しく、清らかな絵で、私にはことに淡い草色が美しく思えました。残念ながらこの草色で描かれた作品の絵ハガキにはその美しさが出ていないので、がっかりでした。

「きょうは詩人」31号の校正が終わりました。8月末には発行できる予定です。今回はお客さんとして男性詩人に詩をお願いしました。私たちの詩誌で男性への依頼は初めてです。さあどなたでしょう。

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