大西和男追悼集「悼 大西和男さん」について

追悼集「悼 大西和男さん」について1月26日の読売新聞朝刊に芥川喜好さんが優しい心を込めた紹介文を書いてくださいました。嬉しくて、関係した友人、知人にコピーを配りまくってしまいました。恥ずかしがり屋で、超照れ屋だった大西さんは雲間に隠れていることでしょう。こちらは未知の方々から追悼集希望の連絡が次々入り、目をまわしています。実は私、ブログというもの、始めてからやっと1年という人間で、なかなか上手くマシンを操作できず、日々勉強です。でも嬉しいので夢中です。「どうして私の所が分かったのですか?」なんて野暮なことを連絡者にたづね、「ブログにきまっているでしょうが」と呆れられています。しっかりしなきゃ。

追伸 「悼 大西和男さん」へのお尋ねが多いので、送金法を記しておきます。ご利用ください。

定価・1000円(送料共)郵便振替口座 00100-7-183916 ときわ画廊出版

 

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2013年のご挨拶

とうとう年が明けてしまいました。昨年暮、大西和男さんの追悼集が28日に出来上がり、彼のお命日元旦に間に合うよう死にもの狂いで発送いたしました。

関わりのあった方でまだ届いていない方はご連絡ください。あまりの忙しさにお年賀状を出しそびれてしまった方も多々あって、お詫びをもうしあげます。

追悼集に執筆されている方々のお名前をここに記しておきます。

鈴木隆治 木村孝 新川和江 粕谷栄市 黒岩隆 小柳玲子 松田幸雄 栗原澪子 池井昌樹 墨岡孝 新藤凉子 林立人 江森國友 高橋順子 佐々木安美 古谷鑑子 正津勉 佐藤正子 棚沢永子 榎木融理子 井上荒野 小沢信男 四竈公子 大日方公男 永田仁志 香川佳子 加納こずえ 中山哲史 井川博年 土肥元子 大原哲夫 アーサー・ビナード 宮野一世 根本明 松村美晴 岩井昭児 藤井恵子 小野光子 江代充 長嶋南子 伊藤啓子 星野元一 小林尚代 秋山洋一 鈴木貴子 加島牧史 横木徳久 芥川喜好 鵜澤誠 鵜澤ますみ

 

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「満洲浪漫」を読む

「満洲浪漫」(大島幹雄著)を読む。大学生協に申し込んでおいたが、なかなか取りにいけなかったところ、受取役を引き受けてくれた人がプレゼントしてくれるという妙なことになってしまった。この著書の主人公長谷川濬は長谷川四兄弟(林不忘、潾二郎、四郎)の三男にあたり、「偉大なる王」(ニコライ・バイコフ著)を初めて日本に紹介した文学者として知られている。四兄弟の中では一番地味な存在で、現在ではあまり一般に知られていない。私1990年、長谷川潾二郎の画集を編集発行した(当時、ほとんど知られていなかった画家なので、ご親族からまで絶対売れませんよ、と心配された)。しかし2010年、潾二郎の大回顧展が開催され、多くの人に知られる画家になってしまった。画集はあっという間に売り切れてしまい、嬉しいのと一緒に、「私だけの静かな潾二郎さん」がいなくなってしまった。私が長谷川濬を知ったのは、潾二郎画集を作ったご縁である。林不忘、長谷川四郎の著作は潾二郎の絵より先に知っていたが、長谷川濬については全く知らない、有名な「偉大なる王」を買ってみたが、訳者は別の人だった。ただ画集の関わりで、濬さんのご長女嶺子さんは何回か私のアトリエ夢人館に遊びにみえた。元気な明るい女性で、こちらが励まされる感じの人だったと記憶しているが、すでに故人となられたことも、今回、「満州浪漫」によって知った。私が画集を作り上げた時、潾二郎の絵画の大コレクターだった病院長、岩井宏方先生がお祝いの席を設けてくださった。先生は神彰と長谷川濬が借金の依頼のため訪ねてきたことがあると話されていた。神彰の手がけた仕事が莫大な損失を出し、翌日は破産宣告を受けるといったような話だった。見たこともないような金額を聞かされ、私たち、ご招待を受けた側はシィーンとしていたものである。私はちょっとした野次馬根性もあって、今回、長谷川濬の生涯を知りたく「満洲浪漫」を読むことになった。しかし、一般的には幸せから遠かった詩人の生涯を温かく見守っている著者の心意気に慰められながら、よいひと時を持つことができたのだった。私自身が詩を書く人間なので、詩人とはこういう果もなく彷徨っていく魂なのではないか、と辛く身に沁みるのだった。

 

 

 

 

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10月の小事件

忙しくしているうちに、10月も終わりに近くなってしまいました。はかのいかない勉強と掃除洗濯に追われて疲れています。10月はよい詩集が何冊か送られてきて、慰められました。阿部日奈子さん、川島完さん、日笠芙美子さん浜江順子さん、村尾暉子さん、柴田千晶さん、ありがとうございます。介護に明け暮れている日々、展覧会ひとつ見にいくのが大変なので、刺激を受けさせてもらうのは、もっぱら書物です。『夜の歌』(窪島誠一郎著)を贈ってくださった方がいて、一心に読みました。私はメンデルスゾーンの最後の作曲とも思われる「夜の歌」を聴きたいと願っていたので、この著書は全く関係はないのですが、一入感慨深いものでした。締切を少々過ぎてしまった「孔雀船」の原稿を書き上げ、少しでも早く届けようと、慣れないメール送りをやってみました。天罰というのか、なかなか編集者に届きません。いたしかたなく郵便局から送り、「やっぱり老人は昔ながらの郵便に限る」とぼやきつつ帰宅。電話が鳴っているので飛びついたら、編集者の望月苑巳さん。「小柳さん。よく見たら届いていました」。わぁーん、望月さん、嫌い。

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10月

やっと秋らしくなりました。9月末、苅田日出美さんの第4詩集「あれやこれや猫車」(花神社)ができあがりました。美術愛好家の彼女らしく、デュシャンやゾンネンシュターン、オキーフからイヴ・クライン、ぴょんぴょんと跳ね飛んでいるエスプリ溢れる詩集です。この詩集のおかげで私は猫車というもの初めて知りました。猫を運ぶ車ではありませんよ。

続いて星野元一さんの文庫詩集(土曜美術社出版販売)が出来上がり、喜んでいます。難病で逝ったご子息への鎮魂歌は私の愛読書でした。この度、文庫に収められたため多くの人に読んでいただけるよい機会だと思っています。

 

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